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- 2016.12.22 Thursday
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ブログ開設持以来の小中エントリ。すいません……。
この十年程、私は内外の映画にかなり失望しているのだけれど、アメリカのテレビ・シリーズには今の映画には失われた、複雑な構造を見出せる事が多い。尤も、私に数シーズンにも渡る番組を見られる程の時間は無い。
映画並の予算が掛けられた、10話程度のミニ・シリーズに見るべき作品が多いのだ。
これはアメリカ物に限るものではなく、イギリス(主にBBC)、北欧作品でもそうした傾向がある。
視聴者が集中して観られ、予算のバランスもとれ、幼稚化した現代の映像物語話法に囚われずにストーリーを描き得るのが、このミニ・シリーズというフォーマットなのだと思う。
とは言うものの、私はVODサービスは殆ど使っていない。
BS、CS放送の録画を見るだけで一杯一杯だからで、そうすると最新のものは観られない事にもなる。
今の視聴者はこうした面で恵まれた環境がある。
昔は観たい映画もすぐに観られなかったものだ――とか年寄りの話は置いて。
さて今回の主題はこの話ではない。
私は今のところご縁が無いフィルムアート社から、新刊書を送って戴いた。
世界を創る女神の物語
神話、伝説、アーキタイプに学ぶヒロインの旅
ヴァレリー・エステル・フランケル=著|シカ・マッケンジー=訳
神話や民話に見出せる「ヒロイン」達を俯瞰しつつ、ヒロインがどういう存在であるのかを考察した本で、前書きにも触れられている通りジョセフ・キャンベルが英雄譚を説いた書をジェンダー・チェンジをし、かつ現代の読者に共感し易く書かれた本だ。
日本からはイザナミが採り上げられており、なかなか興味深かった。
脚本を学ぼうという人にも参考になるだろう。